AI 画像生成ツール「Artbreeder」(アートブリーダー) は、初心者でも簡単に利用できる直感的なインターフェースと、高度な AI 技術を組み合わせたプラットフォームです。
本記事では、Artbreeder の特徴や使い方、料金プランなどについて詳しく解説し、AI 画像生成に興味がある方や、個人・ビジネスで AI を活用したい方に役立つ情報をお届けします。
Artbreeder とは？
Artbreeder は、ユーザーが AI を使って独創的なアートワークを生成・編集できるウェブサイトです。以下の特徴を備えています。
- 様々なカテゴリ（肖像画、風景、抽象画など）の画像を生成可能
- 既存の画像を組み合わせたり、変更を加えたりして新しい画像を作成
- ユーザー同士がコラボレーションしながら作品を制作
- 直感的な操作性で、プログラミングの知識不要で使える
Artbreeder は、クリエイティビティを刺激し、アイデアを視覚化するためのプラットフォームです。AI 技術としてはGAN (敵対的生成ネットワーク) を主に利用しており、BigGAN やStyleGAN といったモデルを使用しています。
画像を組み合わせてクリエイティブな作品を作れる
Artbreeder には、Composer、Collager、Poser、Mixer、Prompter、Splicer、Patterns、Tuner など、多彩な画像生成機能が用意されています。これにより、ユーザーは目的に応じて適切な機能を選択し、クリエイティブな作品を作り上げることができます。
例えば、2つ以上の画像をミックスして創造的な視覚効果を作り出したり、AI でアニメキャラを実写化したりといった変換表現に使われています。
コラボレーションと共有
Artbreeder は、ユーザー同士のコラボレーションを促進するプラットフォームでもあります。作品を共有し、フィードバックを得たり、他のユーザーの作品を参考にしたりしながら、創造性を磨くことができます。
無料で試せる
月あたりのクレジット数に制限がありますが、Artbreeder では無料で画像を生成することが出来ます。料金プランについて後述しています。
MidJourney のように有料版しかない場合は、サービスを使い始めるまでのハードルが高いです。しかしArtbreeder はメールアドレスかGoogle アカウントがあればすぐに試すことができます。
日本語には未対応
Artbreeder はアメリカ企業のMorphogen Inc. が運営しており、残念ながら現時点で日本語には対応していません。
ただし画像がメインのサービスであることから、画像生成の用語を知っている方であれば、英語が苦手でも使いこなすのは難しくないでしょう。スマホからだけではなくPC からも使用できるので、WEB ブラウザの翻訳機能を利用するのもよいでしょう。
Artbreeder の主な機能
Artbreeder には、ユーザーの創造性を刺激する様々な AI 機能が搭載されています。主要な機能は以下の通りです。
Composer
Composer は、画像とテキストを組み合わせて新しい画像を生成するツールです。スタイル画像を選択し、テキストで説明を加えることで、独創的な作品を素早く作成できます。
Collager
Collager を使うと、シンプルな図形や画像、テキストを組み合わせてコラージュを作成し、それを AI でアート作品に変換できます。
Poser
顔やポーズを組み合わせてキャラクターを作成します。
Mixer
Mixer は、複数の画像やテキストを組み合わせて新しい画像を生成する機能です。例えば、風景写真と抽象画を混ぜ合わせて、ユニークなビジュアルを作り出すことができます。
Prompter
Prompter は、テキストから画像を生成する機能です。言葉で表現したビジョンを画像化してくれます。
Splicer
Splicer では、画像の「遺伝子」を編集してリミックスすることで、新しいアイデンティティを作成できます。ポートレート、風景など様々なジャンルの画像を操作可能です。
Patterns
Patterns では、パターンと説明文を組み合わせることで、オリジナルの画像を生成できます。
Tuner
Tuner を使うと、年齢、性別、感情、髪の色、色調、さらには (人物を編集している時でさえ) 犬や猫などの動物の度合いのような一風変わったパラメータまで調整して画像を生成することが出来ます。
Artbreeder の使い方
今回は試しに、複数の画像をミックスさせるツールであるComposer を使ってみます。
Artbreeder の利用手順
- Artbreeder のウェブサイトにアクセスします。
- Composer の”Try for free” ボタンをクリックします。
- 写真追加アイコンをクリックし、アカウントを作成します。
- 1つ目の画像を編集します。”Style”, “Face”, “Content”, “Composition” のうちどれかを選びます。
- 既存の画像を選んで編集するか、自分で画像をアップロードします。
- 2つ目の画像を編集します。こちらも”Style”, “Face”, “Content”, “Composition” のうちどれかを選びます。
- 同様に、既存の画像を選んで編集するか、自分で画像をアップロードします。
これで、2つの画像の特徴を持った画像が生成されます。満足のいく作品ができたら、保存してダウンロードしましょう。
ログイン後にホームアイコンをクリックすると、他のツールや、作品や、自分のプロフィールや、詳細なメニューを確認することが出来ます。
Artbreeder の料金プラン
Artbreeder は、無料プランと有料プランを提供しています。
- 無料プラン：月に3クレジット
- スターター（$8.99/月）：月に100クレジット、Google Drive 同期、プライバシー管理、カスタムジーン
- アドバンス（$18.99/月）：月に275クレジット、Google Drive 同期、プライバシー管理、カスタムジーン
- チャンピオン（$38.99/月）：月に700クレジット、Google Drive 同期、プライバシー管理、カスタムジーン
有料プランでは、より多くのクレジットを利用でき、高度な機能にアクセスできます。年間プランにすると、20％の割引が適用されます。
無料プランでは月に3クレジットが利用可能ですが、コミュニティに貢献することでクレジットを稼ぐことが出来るようです。
Artbreeder を使ったユースケース
- キャラクターデザイン：ストーリー、ゲーム、個人プロジェクト用のオリジナルキャラクターを作成
- アーティスティックな表現：画像操作を通じて新しい芸術スタイルやテクニックを探求
- 教育目的：アート、デザイン、テクノロジーについて学生に教える
- ブランディングとマーケティング：視覚的に魅力的なブランドアセットやマーケティング資料を開発
- コラボレーションプロジェクト：他のユーザーと協力して共有プロジェクトを作成し、創造的なアイデアを探求
Artbreeder を利用すると、生成AI を利用して独創的なビジュアルを生み出すことができます。無料プランでも Artbreeder を体験できるので、AI 画像生成の世界を探検してみましょう。
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